目次
南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
南無阿弥陀仏とは、阿弥陀仏に帰依する(拠り所)という意味があります。
浄土宗の開祖・法然は、南無阿弥陀仏の念仏で滅私の気持ちで願えば、極楽浄土に導かれると考えました。
法然の弟子にあたる親鸞は『なむあびだぶつ』と発音していて、俗に『なんまんだぶ』『なんまいだ』とも唱えられるようになりました。
南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)
南無釈迦牟尼仏とは、釈迦牟尼仏に帰依するという意味でもあります。
天台宗の宝号や曹洞宗の本唄名に使われています。
釈迦族の牟尼(聖者)という意味で、南無はすべてお任せしますという意味です。
仏壇の中心も釈迦牟尼仏を本尊として祀ります。
曹洞宗をはじめとする禅宗ではお経が中心ではなく、座禅による悟りを基本にしています。その為、お題目の様に繰り返し唱える言葉ではないが、お経を読む際には南無釈迦牟尼仏を唱えます。
黄檗宗、臨済宗でも南無釈迦牟尼仏を唱えてから読経に入ります。
南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)
南無大師遍照金剛とは、弘法大師『空海』に帰依するという意味です。
遍照金剛の名号は、空海が唐に留学、真言密教を極めた時のものです。
一般的に大師と言えば弘法大師をさします。お大師さんとも呼ばれています。
空海が山岳修行をしていた時代に遍歴した場所は、霊場として残っています。四国八十八ヶ所に代表されます。
四国八十八ヶ所を巡るお遍路は、この名号を唱えていきます。
如来(にょらい)
悟りを開く直前の修行中の人を『菩薩』と呼び、完全に開いた人を『如来』と呼びます。
日本でよく知られているのは『釈迦如来』『薬師如来』『阿弥陀如来』『大日如来』などがあります。
『阿弥陀如来』は天台宗・浄土宗・浄土真宗・真宗大谷派のご本尊となっています。
大日如来は真言宗・、釈迦如来は曹洞宗・臨済宗のご本尊です。
西本願寺(にしほんがんじ)
京都市下京区にある浄土真宗西本願寺派の本山を西本願寺と言います。
親鸞の娘、覚信尼が開祖したと言われています。
浄土真宗本願寺派本願寺・龍谷山本願寺・お西さんとも呼ばれています。
古都京都の文化財として世界遺産に登録されています。
日蓮宗(にちれんしゅう)
仏壇では、中央の本尊は日蓮聖人や三宝尊のいずれかを祀る事が多いです。右に鬼子母神、左に釈迦牟尼仏や大黒天を祀ります。
葬儀では引導が無く、戒名と言わず法号と言います。
入滅(にゅうめつ)
釈迦の死、高僧の死などに使う言葉を入滅と言います。
涅槃に入る事を意味し、煩悩のなくなった状態を表します。彼岸に渡ると表現されることもあります。
塗位牌(ぬりいはい)
本位牌のうち、漆を塗り金箔などを使っているのを『塗位牌』と言います。
黒檀や紫檀を用いたものは『唐木位牌』と呼ばれるのものあります。
涅槃会(ねはんえ)
涅槃会とは、釈迦の入滅の日に行われる法要のことです。
2月15日に行われる寺院と、3月15日に行われる寺院とあるようです。
涅槃はニルヴァーナの和訳で、迷いがなくなった境地を表す言葉です。
念仏(ねんぶつ)
念仏とは『南無阿弥陀仏』と唱える事。
浄土教において阿弥陀仏の名前を唱える事を念仏と言います。
浄土に迎えられるよう、唱える臨終念仏があります。
納棺(のうかん)
納棺とは、死者を棺に納める事。
枕経を行った後に納棺となります
遺体に死化粧や髭剃りなどの身支度を行い、旅立ちの準備をした後に棺に納めます。葬儀社の担当者と相談をしていつ納棺を行うか決めます。
納骨(のうこつ)
お墓にお骨を納める事、または火葬後のお骨を骨壺に納める事を納骨と言います。
一般的に四十九日法要の後、お坊さんとお墓にいき骨壺を納めて読経して貰います。
納骨式の服装は喪服でないといけない事はありません。落ち着いた感じの服装であれば問題ないとされています。