目次
仮通夜(かりつや)
仮通夜とは、故人がなくなった当日の夜に親族・近親者だけで、ご遺体を一夜見守ることを言います。
葬儀の日取りの都合で、通夜を二日間行う時に、一日目の通夜の事を仮通夜とも言います。
親族・近親者のみで見守るため、普段着で過ごすことが多いようです。
火葬許可証(かそうきょかしょう)
火葬許可証は火葬を行う日に管理事務所に提出する書類です。
役所に死亡届と火葬許可申請書を同時に提出、引き換えに火葬許可証を受け取ります。
火葬が無事終わると、日程などが記入された『埋葬許可証』が発行されます。
葬儀社で代行手続きをしてくれる事が殆どです。
戒名(かいみょう)
今では死後につけられる事が多い戒名ですが、本来は仏弟子になり戒律を守る証として与えられていたものです。
浄土真宗では戒律が無いという考え方をします。そのため『法名』と呼びます。
院号・居士・大姉・信士・信女と言った文字を付ける事も多いです。宗旨宗派によって考え方も様々なようです。
開眼供養(かいげんくよう・かいがんくよう)
お仏壇やお墓、お位牌などを新しく購入した時に、お経をあげてもらうことを開眼供養と言います。
浄土真宗では開眼供養は行わず、御移徒(おわたまし)という慶事の法要を行うとされています。
四十九日法要に合わせて、本位牌や仏壇の開眼供養を行う事が多いです。
お仏壇だけ買い替える場合は、古い仏壇の魂抜きをしてもらい、新しい仏壇の開眼供養をして貰います。
会葬者(かいそうしゃ)
葬儀・告別式に会葬できない時は、お通夜に弔問をします。最近ではお通夜に多くの会葬者が来られるようです。
お悔やみを述べ、あまり長居をしないのがエチケットとされています。
回忌法要(かいきほうよう)
回忌法要とは、祥月命日にする法要のことです。
一回忌・三回忌・七回忌・十三回忌…五十回忌を最後に、先祖代々として合祀して弔いとすることが一般的とされています。
地方によって違いがあります。また、偉人や高僧といった特別な場合は百回忌などを行うケースもあります。
忌明け(きあけ・いみあけ)
忌明けとは、故人の冥福を祈り喪に服す期間を終える日のことをさします。
仏式の場合は四十九日、神式の場合は五十日が忌明けに相当します。
満中陰とも呼ばれ、一区切りとする法要です。
このタイミングで納骨を行う事が多いです。
供物(くもつ)
供物とは祭壇にお供えする品物の事と、会葬者が弔意を込めて贈ってくれた品物の事の二通りあります。
最近では、告別式の読経に続けて初七日の読経も読んでしまうことも増えています。
最近は品物より、供花を送る場合が増えています。地域によっては色々と違いがあるようです。
繰上初七日(くりあげしょなのか)
初七日は本来亡くなってから七日目に行う法要の事ですが、遠方に住む親族に再度来てもらう事なども考慮し、葬儀・告別式の当日に行う事を繰上初七日と言います。
最近では、告別式の読経の後に続けて初七日読経も読んでしまう事が増えてきています。
火葬前に法要を終え、精進落としへそのまま行ける様にしています。
グリーフケア(ぐりーふけあ)
身近な人を亡くし、悲しみに暮れている人をサポートする、遺族ケアの事をグリーフケアと言います。
しっかりと悲しむ事が大事だとも言われています。
集中力が低下したり、鬱の様な状態になる人も少なくないと言われています。
正直な感情を抑圧しない。受け入れる事が大事です。
繰出位牌(くりだしいはい)
先祖代々の位牌を収納出来ます。一番前に○○家先祖代々乃霊位などと記されています。
仏壇の上段、繰出位牌は右側に、新しい位牌は左側に飾る様にと言われています。
献花(けんか)
献花とは、キリスト教や無宗教葬で行う事が多い、霊前や神前に花を供えることを言います。
献花の作法として、まずは遺族に一礼。花が右側を向くように受け取ります。遺影に向かって一礼。両手で花を捧げた後、後ろに下がって一礼。
慰霊祭やホテルでの葬儀で献花を行う事も多くなってきています。
花はカーネーションが多いようですが、故人が好んだ花を献花する事も増えています。葬儀社に相談してみましょう。
心づけ(こころづけ)
霊柩車やマイクロバスの運転手さんや、お茶や料理を配膳してくれる人等に渡すお金の事を言います。
公営施設の職員への心づけは一切禁止されています。
葬儀社の心づけも、一般的には必要がありません。
合祀墓(ごうしぼ)
合同で祀られるお墓の事を合祀墓といいます。一般的に永代供養墓や共同墓と呼ばれています。
合祀墓へ納骨後の供養は、管理する寺院が行ってくれます。
春・秋のお彼岸とお盆の年三回供養を行ってくれる寺院と、月に一度は行ってくれる寺院と様々です。
生前に申し込むことも出来ます。
五重相伝(ごじゅうそうでん)
浄土宗のお念仏の教えを、檀信徒に五つの順序にしたがって伝える法会。現在は五日間にわたって行われることが多い。この法会は、教えの真髄や奥義を伝えるため、詳しく説明することはできませんが、初重から第五重まで、お念仏の信仰を深めるためのお話が順序にしたがってなされます。結縁五重、化他五重とも言います。
- 初重 宗祖法然上人作と伝えられる『往生記』1巻によって「機」について相伝します。
- 二重 浄土宗第二祖 聖光 (しょうこう) 上人末代念仏授手印』1巻によって「法」(行)について相伝します。
- 三重 浄土宗第三祖 良忠 上人の『領解末代念仏授手印鈔』1巻によって「解」について相伝します。
- 四重 同じく良忠上人の『決答授手印疑問鈔』2巻によって「証」について相伝します
- 第五重 中国北魏時代の 曇鸞 の『往生論註』に説くお十念について相伝します。 といっても、これではなんのことか良くわからないでしょう。しかし、これを受けること によって、法然上人がなぜお念仏を勧めたかが理解でき、信仰が深まり、法然上人のご法 語にある「生けらば念仏の功つもり、死なば浄土にまいりなん。とてもかくてもこの身に は、思いわずろうことぞなしと思いぬれば、死生ともにわずらいなし」という境地になっ て、この世を明るく・正しく・仲よく暮らすことができるようになるのです。