故人様は7年間の入退院の繰り返し生活でかなりの出費があったようで、

喪主様は火葬式を本当は希望しておられたようです。

 

しかし、親戚との兼ね合いがあるので葬儀を行うようになりました。

 

葬儀=高い・ぼったくり

というイメージが強かったみたいで、

ドライアイスも完全に依頼を決定してからで良いとのお話でした。

 

ずっとお疲れで厳しい顔の喪主様でしたが、喪主様が営んでいる教室の事などの世間話をしてからは、

お顔が和らぎ微笑みも出るようになりました。

 

お茶を入れていただいた時に、今後の必要な書類や手続きなどのお話をさせていただきました。

小声で『助かるわ~』と仰られていました。

 

ドライアイスの交換に翌日お伺いした時に、義理の姉などとも疎遠であまり仲が良くないと呟いていました。

供養品(返礼品)は当初無しで打ち合わせをしていましたが、

こちらから

『気になるのであれば、20個ほど用意をしても約13,000円程度なので、されておきますか?』

との問いにお願いしますとの答えでした。

 

式の時も、こちらの不備で喪主様の顔を絶対に潰さないように、

普段以上に気を張り、無事にお骨上げも終わり、喪主様のご挨拶で滞りなく全てが終わると思っていましたが、

ほとんどの方が無視するように帰っていきました。

 

喪主様は、涙を流しながら親族のお車に頭を下げておられました。

soushiki

何があったか聞いてはいませんが、冷たい親族の対応を見て正直腹立たしい気持ちになりました。

 

長年、葬儀社をしていると色々なケースがあります。

全ての皆様から『ありがとう。良いお葬式だった。』と言われる葬儀を、

日々心がけています。