天台宗 葬儀の特徴
南無阿弥陀仏と唱えていたとビックリされる方もいらっしゃるようです。
天台宗は法華経なのになぜ?と思われたのでしょう。
天台宗は殆どすべてのお経を読みます。
葬儀式、月参りなどは阿弥陀経の南無阿弥陀仏を唱えるのが通常になっています。
天台宗 葬儀マナー
お焼香作法
天台宗のお焼香作法はお香を3回くべる。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
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天台宗 数珠
一般的に天台宗の数珠は扁平な平玉が特徴です。
数は108個。
親玉:1個、四天玉:4個で構成され、親玉から連なる房には、20の平玉と10の丸玉が付いています。
天台宗 葬儀の流れ
臨終
枕経。阿弥陀経を読みます。
お通夜式
阿弥陀経を読みます。
葬儀式
1.身体を清浄にする
仏の浄土への門出に際し、姿形を改めて清浄にします。
洒水(水で清める)塗香(香りで清める)で清めた後、髪を剃ります。
剃髪は煩悩を除き去る儀式として行い実際に剃ることはあまり行われません。
2.心を清浄にする
次に心を清浄にします。私たちが生きていくには多くの助けを受けなくてはなりません。
生きていくこと自体が他の犠牲の上で成り立っています。
意識、無意識にでも多くの罪を背負ってもいます。それらを懺悔し心を清浄にするため懺悔の文を唱えます。
3.戒を授かる(三帰授戒)
心身ともに清浄になったところで、いよいよ仏の教えを授かります。
ここで授かる教えは仏教徒としての基本である、三つの戒めであります。第一は帰依仏です。
先ずなんと言っても仏を信じなくては始まりません。第二は帰依法です。
仏の残された教えを法と言います。それを信じるということです。第三は帰依僧です。
仏の法を実践する人を僧と言います。教えに従い、それを拠り所にして暮らすということです。
この三つを仏様に誓うことで私たちは成仏の縁を受けることができるのです。
4.戒名
戒を受け終わった証(あかし・しるし)が戒名です。戒名は仏の弟子としての名前です。
法名とも言います。法名は二文字です。
現在では法名の上に道号二文字やさらに院号などを付けますが、仏弟子としての大切な名前は法名の二文字です。
法名は生前に頂くことができます。むしろ生前に授戒して仏様を心に頂いて生活することが本来の在りかたです。
5.引導・下炬(あこ)
旅立ちの準備も整い、いよいよこの世とお別れとなります。
全ての執着心を絶って浄土に向かう訳です。
最後にもう一度仏の教えにより、必ず成仏することを旅立ちの餞として言い渡すのが引導です。
決定的なことを言い渡すことを「引導をわたす」などと言うのはここからきました。
次に、霊棺に松明で火を付ける下炬の儀式をします。もちろん実際に点火はしませんが、釈尊の最後に倣って火葬の儀式をする訳です。
6.念仏
最後に、新霊の往生(浄土に生まれなおす)をお迎えの阿弥陀如来にお願いし、十返のお念仏が唱えられて葬儀は終了します。(十念)
告別式
告別式は言葉どおりお別れの儀式です。故人の生前中、縁のあった人々とのお別れです。お別れの言葉(弔辞)が奉読され、弔電が披露されます。故人に代わって喪主が挨拶をします。そして手向けの香を献じてお別れします。
天台宗HPから引用