目次
- 1 代表的な挨拶
- 2 通夜の前に弔問するとき
- 3 通夜に参列するとき
- 4 弔問を遠慮するとき、できないとき
- 5 基本の構成
- 6 お悔やみは心を込めて簡潔に
- 7 故人との関係を伝える
- 8 忌み言葉は避けてあいさつを
- 9 一般例
- 10 仏式の場合
- 11 神式の場合
- 12 キリスト教の場合
- 13 病死の場合
- 14 不慮の死の場合
- 15 高齢者が亡くなった場合
- 16 若い人が亡くなった場合
- 17 夫を亡くした方に
- 18 妻を亡くした方に
- 19 子どもを亡くした方に
- 20 とりあえす駆けつけた場合
- 21 手伝いを申し出る場合
- 22 代理で弔問した場合
- 23 通夜の受付で香典を渡す場合
- 24 社葬の場合
- 25 対面をすすめられた場合
- 26 対面を辞退する場合
代表的な挨拶
お悔やみのあいさつ
このたびはまことにご愁傷さまでございます。
どんなにかお力落としのことかと存じます。
どうぞ、お気をしっかりとお持ちになってください。
心からお悔やみ申し上げます。
辞去する際のあいさつ
(明日の葬儀に参列させていただきますので)
本日はこれで失礼させていただきます。
どうか、お疲れが出ませんよう、ご自愛ください。
通夜の前に弔問するとき
不幸の知らせを受けたときに、遺族を訪問してお悔やみを述べるのが弔問です。
遺族は悲しみでいっぱいですが、通夜・葬儀を控えてあわただしいときです。
先方の気持ちを思いやりながら、その場の状況を考えて、じゃまになったり迷地γτかけたりしないようにふるまいます。
近親者は、通夜・葬儀を手伝うつもりで、とりあえず駆けつけます。
友人や職場の関係者で親しい場合や、ふだんおつきあいがなくても近所の場合は、知らせを受けたら、すぐに弔問します。
玄関先で簡単にお悔やみを述べ、手伝いを申し出ますが、入手が足りているときや、手伝いのできない場合は、通夜に参列する旨を伝えて帰ります。
香典は通夜か告別式に持参し、服装は地味な半服にします。
喪服で伺うのは準備していたようで、かえって失礼です。
ただし、遠方の親族などは、目立たないように喪服を持参します。
通夜に参列するとき
通夜は本来、遺族や近親者が最後の二夜を故人と過ごして冥福を祈るものです。
親しい間柄なら、通夜、葬儀・告別式のいずれにも参列します。
一般的なつきあいの場合は、葬儀・告別式に参列するのが基本ですが、都合がつかないときは通夜に弔問することもあります。
その場合は長居せずに、焼香後、すぐに失礼します。
通夜では、定刻よりやや早めに同います。
受付がある場合はお悔やみを述べて記帳し、香典や供物をさし出します。
受付のない場合は焼香の際に、霊前に香典などをささげます。
葬儀の際も時間前に到着し、受付で記帳し、香典を供える場合は受付にさし出します。
通夜、葬儀・告別式ともに、正式な喪服を着用するのがマナーです。
ただし、職場から駆けつける場合などは略式の喪服でもかまいません。
弔問を遠慮するとき、できないとき
結婚式や出産などの慶事が目前に迫っている人は弔問を控えます。
弔電を打ち、慶事が落ち着いてからお悔やみに伺います。
出張などで通夜、告別式ともに参列できない場合は、代理を立てる、弔電を打つ、お悔やみ状を出すなどし、初七日、または初七日を過ぎてから、あらためて本人が弔問したいものです。
代理で弔問する人は、代理であることと、本人が参列できない理由を告げます。
本人名で記帳し、左下に小さく「代」(妻の場合は「内」)と書きます。
基本の構成
- 故人との関係 : 遺族に、故人との関係や氏名を伝えます。
- お悔やみの言葉 : 宗教による言葉遣いの違いや忌み言葉に気を付けます。
- 悲報に対する驚き、衝撃 : 遺族の悲しみを深めることがないよう注意し、自分の気持ちを素直に表現しましょう。
- 遺族を気づかう言葉 : 遺族をいたわり、健康への心配りの言葉を添えて。
お悔やみは心を込めて簡潔に
お悔やみは、悲しみゃ残念な気持ち、驚きなどを自分の言葉で率直に伝えますが、長々と思い出話をしたり、病状や死因をくどくど尋ねるなどは慎みます。
故人との関係を伝える
遺族が放人の交友関係をすべて知っているとは限りません。
あいさつの際には、故人との関係と自分の名前を伝えましょう。
忌み言葉は避けてあいさつを
不幸が繰り返されるのを避けるという意味からです。
注意しましょう。
一般例
- このたびはご愁傷さまでございます。心よりお悔やみ申し上げます。
- ご不幸、まことに残念でございます。心からお悔やみ申し上げます。
- このたびは思いがけないことで、さぞお力落としのことでございましょう。どうぞお気をしっかりとなさり、ご自愛ください。
仏式の場合
- ほんとうに残念なことでございました。ご心中をお察ししますと、お慰めの一言葉もございません。ご冥福をお祈り申し上げます。
神式の場合
- このたびのご不幸、心からお悔やみ申し上げます。00様の御霊(みたま) 安かれと、謹んでお祈り申し上げます。
キリスト教の場合
- お知らせいただきましでありがとうございました。このたびはまことに残念でございました。早苗様の明るく辛抱強いお人柄には、いつも感服いたしておりました。では、お別れさせていただきます。
病死の場合
- このたびはまことに残念なことでございました。お見舞いに伺いましたときは、お元気そうで、回復されると信じておりましたのに。。。心よりお怖やみ申し上げます。
- このたびのご不幸、ご愁傷さまでございます。ご病気とは伺っていたのですが、まさか、このようなことになるとは。。。お見舞いにも伺わず、失礼いたしました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
- 残念なことでございました。ご家族の皆様にはご看病のかいなく、さぞやお悲しみのことでございましょう。心よりお見舞い申し上げます。
不慮の死の場合
- 突然のことで驚くばかりです。まさかという気持ちでいっぱいです。日族の痛手は大きいものです。心からお悔やみ申し上げます。
- なんと申し上げてよいかお慰めの言葉もございません。ご家族の背様、ほんとうにおつらいことと存じます。ご冥福をお祈りいたします。
- 思いがけないことで、信じられません。ほんとうに残念です。ご家族の皆様、お力落としと存じますがどうぞお気をしっかりお持ちください。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
高齢者が亡くなった場合
- このたびはまことにご怒傷さまでございます。つい先日、老人会で元気なお姿を拝見したばかりでしたのに、ほんとうに残念です。お悔やみ申し上げます。
- このたびのご不幸、まことに残念でございます。岡田さんには長生きしてお教えいただきたいことが山ほどございましたのですが。。。ご冥福をお祈り申し上げます。
- ご愁傷さまでございます。長年のご看護のかいもなく、おつらいことでございましょう。お察しいたします。心よりお悔やみ申し上げます。
- このたびは、ご愁傷さまでございます。お母様にはたいへんよくしていただきましたので、ほんとうに寂しくなります。
若い人が亡くなった場合
- このたびは思いがけないことで驚くばかりです。ほんとうに残念です。謹んでお悔やみ申し上げます。
- あまりのことに言葉もありません。なんとお慰めしたらよいのか。さぞ、おつらいことでしょう。先が楽しみな方でしたのに、胸、がつぶれる思いがいたします。ご冥福をお祈り申し上げます。
夫を亡くした方に
- このたびはご愁傷さまでございます。心よりお怖やみ申し上げます。お力落としのことと思いますが、どうぞ、ご無理なさいませぬように、ご自愛くださいませ。
- このたびのご不幸、ほんとうに残念でございます。奥様、お子様方のご心中、お察しいたしますと、お慰めの言葉もございません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
- 学生時代の友人の中村と申します。ご主人とはスキーのよきライバル、心の通う仲間でした。ご許報を受け、熊きでいっぱいです。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
- このたびはまことにご愁傷さまでございます。ご主人には公私にわたってお世話になりました。私にできることがありましたら、何なりとおっしゃってください。ご冥福をお祈り申し上げます。
妻を亡くした方に
- このたびのご不幸、まことにご愁傷さまでございます。長年、連れ涼われた奥様のことを考えますと、お慰めの言葉もございません。心よりお悔やみ申し上げます。
- 奥様には生協活動を通じて、親しくおつきあいさせていただきました。明るくめんどう見のよい方で、みんなから信頼されていらっしゃいました。ほんとうに残念です。心よりお悔やみ申し上げます。
- このたびはご愁傷さまでございます。さぞ、お力落としでございましょう。まだお小さいお子様方のためにも、どうぞ、お気をしっかりとお持ちになってください。
- このたびは残念なことでございました。入院なさったと伺いましたが、まさか、こんなことになるとは:::。お一人の生活に慣れるまで、ご不自由でございましょう。私どもにできることは遠慮なくおっしゃってください。心よりご冥伺をお祈り申し上げます。
子どもを亡くした方に
- このたびのご不幸、ご両親繰のお悲しみはいかばかりかと存じ上げますと、胸がつぶれるような思いでございます。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
- あまりに急なことで、お慰めの言葉もございません。これからのご成長がお楽しみでしたのに、さぞご無念なことでございましょう。心よりお悔やみ申し上げます。
とりあえす駆けつけた場合
- このたびはご愁傷さまでした。心よりお悔やみ申し上げます。お知らせをいただき、とりあえず駆けつけました。
- このたびのご不幸、謹んでお悔やみ申し上げます。ご悲報を受けまして、とり急ぎ参じました。あらためてお通夜に参列いたします。
手伝いを申し出る場合
- 何かお手伝いできることがございましたら、ご遠慮なく申しつけてください。
- お手伝いは足りていらっしゃいますか。ご近所ですので、どうぞ何なりとおっしゃってください。
代理で弔問した場合
- このたびのご不幸、まことにご愁傷さまでございます。心よりお悔やみ申し上げます。私、お母様と華道教室でごいっしょさせていただいた中田さちえの娘でございます。母が入院中で焼香に伺えませんので、かわりに私が参りました。回復しだい、あらためて本人が焼香させていただきます。
- このたびはご愁傷さまでございます。心からお悔やみ申し上げます。私はお世話になっておりますAB商事株式会社の宮本澗一の妻でございます。本来でしたら宮本とお伺いすべきところですが、あいにく海外出張中でございますので、かわりに私が伺いました。宮本が戻りしだい焼香に伺います。本日の失礼をどうぞ、お許しくださいませ。
通夜の受付で香典を渡す場合
- このたびはまことにご愁傷さまでございます。謹んでお悔やみ申し上げます。(ふくさから香典をとり出し、さし出しながら)ほんの気持ちですが、ご霊前にお供えくださいませ。
- このたびのご不幸、まことにお気の毒さまでございます。心ばかりではございますが、ご霊前にお供えください。
社葬の場合
- このたびはまことにご愁傷さまでございます。心からお悔やみ申し上
げます。私、CD物産株式会社総務部長の三浦と申します。横山社長には生前たいへんお世話になりました。本日はCD物産株式会社を代表して焼香させていた、だきます。
対面をすすめられた場合
- ありがとうございます。それではお言葉に甘えて、だきます。(対面ののちに)まるで眠っていらっしゃるような安らかなお顔ですね。ありがとうございました。
- ありがとうございます。それではお目にかかってお別れさせていただきます。(対面ののちに)おだやかなお顔ですね。盟友を失ってつらいですが、最後にお別れができて少し落ち着いたように思います。どうもありがとうございました。
対面を辞退する場合
- ありがとうございます。お心づかいではございますが、かえってつらくなりそうです。こちらでお別れさせていただきます。
- ありがとうございます。今は胸がいっぱいで平静でいられる自信がありません。せっかくですが、ご遠慮させていただきたく、お願い申し上げます。